日本郵便の郵便番号CSVを使う方法|Excelで開くときの注意点も解説

日本郵便の郵便番号CSVは、郵便番号と住所等を対応させた公式データです。UTF-8の1レコード1行形式を中心に、ファイル構成、15項目の意味、Excelで安全に読み込む方法、特殊ケース、大口事業所個別番号との違いを解説します。

日本郵便の「住所の郵便番号(1レコード1行、UTF-8形式)」は、郵便番号と住所等を対応させた公式データです。CSVをZIP形式で配布しており、住所チェックやマスタ確認の基礎データとして利用できます。ただし、CSVに一致しただけで詳細住所や配送可否まで確定するわけではありません。

日本郵便の郵便番号CSVとは

このデータは郵便番号と住所等を対応させたデータベースで、検索ソフトは含まれません。最新全データは utf_ken_all.zip、追加・廃止の差分は utf_add_YYMM.zip、utf_del_YYMM.zip として提供されます。差分を使う場合は、元データ版、更新年月、追加・廃止、処理順序を管理します。

UTF-8版の特徴

UTF-8版は2023年6月更新分から追加公開されました。BOMなしのUTF-8で、読み仮名は全角カタカナ、1郵便番号データを1行で記録します。全国一括版で都道府県別ファイルはなく、従来形式も継続して提供されています。

日本郵便の1レコード1行UTF-8形式郵便番号CSVの特徴
利用前に最新の更新日を確認します。

CSVの15項目を3つに分けて見る

15項目には、自治体コード・旧郵便番号・郵便番号・都道府県・市区町村・町域などの基本情報、特殊ケースを示すフラグ、更新情報が含まれます。用途に応じて列を絞る場合も、特殊ケースの判定に必要なフラグは残します。

日本郵便郵便番号CSVの項目を基本情報・特殊ケース・更新情報に分けた図
郵便番号と住所だけを見て判断しないために、フラグと更新情報も確認します。

特殊ケースを無視しない

一町域に複数郵便番号がある場合、小字ごとに番地が起番される場合、丁目を持つ場合、一郵便番号が複数町域を表す場合があります。「以下に掲載がない場合」「市(町・村)の次に番地がくる場合」「市一円」なども、通常の町名として扱いません。

日本郵便CSVで町域に複数郵便番号・小字重複・一郵便番号複数町域がある例
候補が複数になる条件では、一つに自動確定しません。

Excelへ安全に取り込む

日本郵便は、一般的な表計算ソフトで先頭の0や00が表示されない、郵便番号や町域が年月日として表示される場合があると案内しています。Excelでは[データ]→[テキスト/CSVから]で取り込み、郵便番号・旧郵便番号・自治体コードを文字列として扱います。Excelで先頭0を残す方法も参考にしてください。

日本郵便CSVから郵便番号・住所・特殊ケースフラグを整理したExcel画面
実際の日本郵便公式データを、コード列を文字列として表示したExcel画面です。クリックすると拡大できます。

郵便番号CSVは正式住所一覧ではない

郵便番号は原則として町域に設定されますが、日本郵便は付定している町域名が公称町名であることを保証しないと案内しています。CSVの一致は、番地の実在、建物名・部屋番号、現在の居住者、配送可否を保証しません。大口事業所の個別郵便番号も通常の住所CSVとは別データです。

ABRとの違い

日本郵便CSVは郵便番号と住所等の対応が主な役割です。ABRは住所・所在地の共通基盤で、町字ID等を持ちます。ABRジオコーダーは住所文字列を照合・正規化するツールであり、優劣ではなく目的で使い分けます。

日本郵便郵便番号CSVとABRの役割の違いを示す比較図
どちらも詳細住所の完全な正解を単独で保証するデータではありません。

まとめ

日本郵便のUTF-8郵便番号CSVは、1データ1行・15項目の公式データです。最新版とフラグを確認し、Excelではコード列を文字列として取り込みます。照合結果は候補・根拠として扱い、確定できない住所は別途確認します。

郵便番号と住所をまとめて確認する

郵便番号と住所の組み合わせを確認し、見直しが必要なデータを分けてみてください。

郵便番号と住所をまとめて確認する

参考情報

日本郵便:住所の郵便番号(1レコード1行、UTF-8形式)日本郵便:郵便番号データ(1レコード1行、UTF-8形式)の説明Microsoft:先頭のゼロを保持する方法